社員エンゲージメント向上の目的は短期・長期の企業価値および業績の向上です。コーン・フェリーでは40年のグローバル調査実績からエンゲージメント向上要因を特定しています。そのエッセンスを本ケーススタディ集でご紹介します。

 

はじめに ~日本企業のエンゲージメントを本気で高めるために~

皆様もご存知のように、日本企業の社員エンゲージメントは世界で最も低い水準にあり、近年はさらに低下傾向にあります。多くの企業組織が社員のやる気を高める施策に苦慮しており、有効な解決策を見いだせていない状況が続いています。これから人口が減少していく我が国において、働く一人一人の社員の意欲や生産性を高められるか否かは我々そして次の世代の未来に大きな影響を与えることは間違いありません。

我々コーン・フェリーは、グローバル50年の知見を活かしながら、20年以上多くの日本企業と共にエンゲージメント向上に取り組んでまいりました。新卒採用・年功序列・終身雇用という世界でも特殊な労働環境が形成されている日本企業においてはグローバルの知見がそのまま活かせる領域と、日本企業の特殊性に着目しなければならない領域が混在します。そこで学んだ叡智をご紹介することが、少しでも日本企業全体のエンゲージメント向上、強いてはグローバルでの競争力強化の一助となればと考えこの度ケーススタディ集を発行する運びとなりました。

VUCAと言われて久しいですが、先行きが不透明かつ絶対的な正解がない今こそ、自組織の存在意義に立ち返り、顧客価値を創造することが求められているのではないでしょうか。その主役は、間違いなく働く社員一人ひとりであり、彼・彼女たちのエンゲージメントが、かつてないほど求められていることは明白です。

エンゲージメント向上に特効薬はありませんが、他社のベストプラクティスを通じて、効果的かつ効率的に取り組むことが可能です。是非この機会をご活用ください。

 

エンゲージメント向上を科学する

エンゲージメント向上への取り組みは、大きく5つのプロセスに分解できることが分かっています。

1. 経営戦略とのアライメント:
取り組みの位置付けやゴールを経営戦略と結び付け、関係者(特に経営陣)と合意する

2. 企画・設計:
プロジェクトの5W1Hを明確にする

3. 実査準備・実査:
現状把握にむけた調査準備。社員を巻き込み、自発的な参画を促す

4. 集計・分析・報告:
結果データを課題意識の観点から分析。結果を関係者へ報告、共有のうえ、アクションを検討

5. アクション:
報告内容を踏まえた打ち手を展開。通常は経営課題、職場課題に分けて取り組む

 

この1から5のプロセスを回すことではじめて組織力、エンゲージメントの向上が期待できます。もっとも上記プロセスは1回で完結するものではなく、定期的にサイクルとして回すことで継続的な強化、および定着が可能となります。しかしながら、各社の取り組みを見ていると、このプロセスの一部を省いてしまうケース、誤った進め方をしてしまうケース、プロセスそのものが途中で途絶えてしまうケース等が確認されています。

 

本ケーススタディ集の使い方

本ケーススタディ集では、この5つのプロセスに内在する、多くの日本企業の頭を悩ませる難所を抽出し、実際に成功した優れた取り組みや失敗した取り組み事例をケースステディとして紹介します。過去にエンゲージメント向上活動に取り組んだものの、途中で頓挫したご経験をお持ちの方、あるいは現在活動を展開中だが、なかなか思うように進まないとご認識の方は、自組織の取り組みを上記プロセスに当て込み、問題となっている点に対するアプローチ事例をご参照ください。また、今後活動を取り入れることを検討されている方は、最初から順に確認し、他社のベストプラクティスや失敗事例を踏まえて取り入れてください。

 

【エンゲージメントケーススタディ集2】自社にとって有効な調査方法・ツールをどのように選ぶべきか?

【エンゲージメントケーススタディ集3】エンゲージメント向上活動に現場マネジャーを効果的に巻き込むには?

【エンゲージメントケーススタディ集4】調査結果報告を通じた経営陣の課題意識醸成

【エンゲージメントケーススタディ集5】一歩先の組織・人事課題を可視化する属性情報の設計観点

【エンゲージメントケーススタディ集6】世界各地を巻き込んだ「グローバル調査」を成功させるには?

【エンゲージメントケーススタディ集7】効果的な改善アクションを実現するワークショップの設計と運用のポイント

専門家に問い合わせる

オススメの記事