「週1回のオンライン講座に参加して、定期的に学ぶ習慣ができた。せっかく身についたこの学びの習慣を今後も継続していきたいです」。6月に実施した人事プロフェッショナル向けの研修の参加者が共有してくれた感想だ。

今年予定している研修はほぼすべてバーチャルに切り替わった。バーチャル研修への切り替えが始まった当初は、対面で実施していたことはなんと贅沢なことだったのかと懐かしく思っていたが、今では、バーチャルと大人の学習経験の相性の良さを実感し、コロナ禍の状況でバーチャル研修をビジネスパーソンのニューノーマルな日常に取り入れる必要性を強く感じている。特に、新たな領域をじっくり学んだり静かに自己内省したりする内容は、バーチャル研修と抜群に相性がよいと思う。対面でしか学べないことも多々あることは承知したうえで、バーチャル研修を社員の成長機会として有効に提供する、あるいは個人として活用できるかどうかが、withコロナ、ポストコロナのニューノーマルな大人の学びにおいて極めて重要なテーマになると感じている。

 

この怒涛の3か月、多くのバーチャル研修を運営する中で感じたバーチャル研修がビジネスパーソンの学びに適している主な理由を3つ紹介したい。
  1. 心理的距離が近い
  2. 質問しやすい
  3. 遅刻が減り、遠方からも参加できる
1つ目は、講師と参加者の距離が近いことだ。対面の場合、講師が20名の参加者一人ひとりとアイコンタクトするのは大変なのだが、バーチャルでは一度に複数の参加者とアイコンタクトができてしまう。しかも、席の遠い近いもなく全員との距離がフラットになるので、お互いの心理的距離もぐんと近づく。講師と参加者の心理的距離が近づくことで思わぬ良い効果があったのは、予習、宿題の実施率が格段に上がったことだ。宿題を忘れたので後ろの席に座るという伝統的な技が使えなくなったことも関係しているように思うが、バーチャル研修に予習・宿題を上手に組み込めば学習が格段に進みやすくなったと感じている。

 

2つ目は、質問のしやすさだ。対面の場合、人前で質問をしやすい人としにくい人とが明確に分かれる。質問をしやすい人は、社内の会議などでもどこでも質問をする人だ。一方、質問をしにくい人の中には、遠慮していたら「あのー」というタイミングを逃しがちな人も少なくないだろう。バーチャルのチャット機能は、研修の進行を邪魔することなく質問をすることができるので、今まで質問できなかった人も気兼ねなく質問するようになり、質問の絶対数が増えた。講師は多くの質問に回答しなければいけないが、参加者は質問機会のオプションが増えたことで受講態度が能動的になる。

 

3つ目は、遅刻が減ったこと、そして遠方からの参加も可能になったことだ。対面では雨の日は遅刻が増える。晴天でも電車の遅延はあるし、道に迷った、あるいは子供の送り迎えに時間を要したなど、参加者は会場に無事にたどり着くまでに数々の障害を乗り越えなければならない。一方、バーチャルではネット回線という障害さえクリアーできれば、地球のどこからでも1分前のワンクリックで研修に参加できる。また、遠方からの参加が可能なことは言わずもがなである。移動や宿泊に関する費用や時間が節約できるし、研修で疲れて家や宿に帰ってから仕事のメールをチェックすることからも解放される。バーチャル研修は身体的なストレスも少ない。

 

在宅ワークに慣れてきたこの時期、皆さんは、withコロナの状況を受け入れ自己成長のために時間を使っているだろうか?日系企業で人事をしている友人が、海外駐在を通じた修羅場経験を若手社員に積ませる計画がコロナ禍で頓挫したと嘆いていたが、同時に、ポストコロナで活躍する人材の再定義を社内で始めたそうだ。Withコロナ、ポストコロナにおいては、ニューノーマルな学習経験を前向きに受け入れ、逆境においても自己成長のための習慣を継続できる人材が生き残るのではと感じる。バーチャル研修は、コロナが収束した世の中においても確実に主流になるだろう。インターネットで検索すると、多種多様なバーチャル研修やオンライン学習が見つかる。在宅のメリットを活かし、Withコロナ、ポストコロナに向けた自分の成長のためにそうした学習機会を有効活用してみてはいかがだろう。

 

補足: コーン・フェリーでは、Zoomなどのオンライン会議システムを使いファシリテーターが非対面で研修などをライブで提供することを、Virtual Instructor-Led Training(VILT)と呼んでいます。

 

コーン・フェリーが提供する公開バーチャル研修(人事プロフェッショナル向け):
(※1)Korn Ferry Leadership Architect®(KFLA)は、世界1000社以上の組織に導入実績がある、コーン・フェリーの研究リサーチを凝縮したグローバルに通用するコンピテンシー・フレームワークです。
(※2) KF リーダーシップ・ポテンシャル : 次世代リーダーの早期発見と育成を目的としたリーダーとしてのポテンシャルを計測するアセスメント診断です。

 

講座に関するご質問・お問い合わせは、事務局(KFJP.Certifications@KornFerry.com)までご連絡ください。
専門家に問い合わせる

About the contributor

コーン・フェリー・ジャパン プリンシパル

オススメの記事